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タマネギ由来アリイン類の素材開発に携わった開発者インタビュー

男性更年期障害の改善に効果が期待できるタマネギのアリイン類。その成分をタマネギから高濃度で抽出して食品素材として開発した日清ファルマ株式会社 研究開発本部 健康科学研究所 所長代理 福富竜太さんに開発にまつわる苦労や裏話をインタビューしました。

なぜ日清ファルマがタマネギのアリイン類について研究をすることになったのでしょうか?

「市場のニーズにマッチする食品素材を探してこい」と言う会社からのリクエストがきっかけでした。まずは情報収集の一環として、当時の上司の大学時代の指導教官を訪ねて、東海大学札幌校に向かいました。私の出身が北海道ということもあり,懐かしさもあって出かけたのですが、これがビギナーズラックでした。

タマネギのアリインの研究開発に携わった
日清ファルマ株式会社 福富 所長代理

上司の指導教官であった西村副学長は正に「ネギ博士」。タマネギに含まれるあるアリイン類が男性更年期に効果があることを科学的に研究されていたのです。しかも先生は研究の事業化にも情熱をもっており、タマネギのアリイン類の製法に関する特許を取得し、その特許の実施許諾を提案されたのです。もともとネギ属植物は「男性を元気にする」というイメージがありましたが、そのことを科学的に解明しようとしていることに感銘を受けました。自分自身が所謂更年期に差し掛かっているという認識もありましたが…これは世の中の役に立つと思いました。ストレス社会で疲れ切っている男たち、自殺も多い。タマネギのアリイン類はそういう人たちを救えると直感しました。

これまでの実験で印象的な結果はどのようなものでしょうか?

マウスの雄も歳を取ると男性ホルモン、テストステロンが下がります。歳を取っていないマウスでもストレスを加えると驚く程にテストステロンが下がります。しかしそんなマウスでも、タマネギのアリイン類を与えると低下したテストステロンが回復することを突き止めました。どうやらテストステロンとストレスは密接に関係しているようです。それはヒトでも同じなのかもしれません。

特許出願中のタマネギのアリイン類高濃度抽出開発で、苦労した点はどのようなことでしょうか?

タマネギを微塵切りにすると眼が痛くなりますよね。薄くスライスしたオニオンサラダは辛いですよね。あれはタマネギに包丁を入れたときにタマネギ自身から分泌される酵素によってアリイン類が分解されて刺激性の成分になってしまうからなんです。ですから普通の食事からタマネギのアリイン類を摂取しようとしてもなかなか難しい。我々は東海大学の特許製法を基本に日清ファルマの食品加工技術の粋を集めて、この壊れやすいタマネギのアリイン類をタマネギから安定的に取り出すことに成功しました。

タマネギのアリイン類をどんな人に摂ってもらいたいでしょうか?

私もそうなんですが40を過ぎると自分の限界が見えてきて若い頃のようにポジティブになれない。上からも下からも圧されて、忙しいからなのか頭の回転も以前と比べると少し悪くなったような感じ。身体のキレもいまいちです。タマネギのアリイン類でこういった男性更年期特有の症状を和らげて、私達の世代がもっとアクティブになれたら、いろんな意味で良い世の中になるんじゃないかと思っています。

その他、お客様にお伝えしたい点などあればお聞かせください

男性更年期と聞くと男性の性機能のこと?と思われるかもしれません。そうではありません。今、学会では男性のテストステロンレベルとメタボリックシンドロームの関係やメンタルヘルスとの関係が盛んに研究されています。男性が中年以降、メタボ体質になったりうつ傾向になるのは加齢によるテストステロンの低下によるものかもしれません。もっと広い目で男性更年期というものをみつめ、向き合い、この症状と巧く付き合ってゆくことがこれからのQOL(生活の質)なのかもしれません。

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